原油が上がると為替はどうなる?

原油が上がると為替はどうなる? 原油価格と為替相場の関係性

原油は世界経済に必要不可欠ですが、サウジアラビアなど OPEC(石油 輸出国機構)加盟国やロシアなどの増産が続き、2016年1月に一時1バ レル 30ドルを割り込むなど価格下落が続いてきました。米国で進む大規模 なシェールガスの開発も下落要因のひとつでしたが、サウジなど主要産油国 は、採掘コストの高い米国シェールガス産業に打撃を与えるべく、あえて増 産を続けて原油価格を安く誘導するチキンレースを続けてきました。

原油は米ドル建てで売買されるので、基本的にはドル高だと原油安に、ド ル安だと原油高になるという逆相関の関係があります。
たとえば、1ドル 100円のとき、原油の価格が1バレル50ドルだとする と、円換算では5000円になります。その後、ドル高が進んで1ドルが120円 になると、1バレルは日本円で6000円に値上がりします。もし、ほかの経済的 な条件が変わらないのに、ドルが高くなった分だけ、ドル以外の通貨を使う国 だけで原油価格が上昇するのは理屈に合いません。そのため、ドルが他の通 貨に対して高くなった分、原油価格が値下がりするのが普通なのです。
ちなみにオーストラリアもニュージーランドも原油輸入超過国ですが、豪ド ルやNZドルは資源国通貨と見なされ、原油価格と正比例で動きます。
当然ですが、原油価格は世界経済の影響も受けます。経済が好調で物価 上昇(インフレ期待が高まると原油価格は上昇。逆に2008年に起こった リーマンショックのような経済危機が起こると、原油価格は急落します。

最近はトランプ米国新大統領の経済対策に対する期待感から、米ドル高と 原油高が同時進行。逆相関の関係が崩れ、ドル高→円安と原油高に見舞わ れた日本ではガソリン価格が値上がりしています。原油価格の動向は巡りめ ぐって為替市場にも大きな影響を与えているのです。

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